崇徳院
- 平家物語
- 3月28日(水)13時33分配信
崇徳院(すとくいん)
第七十五代天皇。母は待賢門院。父の鳥羽院により、弟・近衛帝に強制的に譲位させられ、これにより崇徳、鳥羽の対立は激化する。1156年鳥羽院の死をきっかけに保元の乱がおこり、左大臣藤原頼長とともに後白河帝を襲ったが敗れ、讃岐に流され、同地で、世を恨みながら没した。
崇徳院(すとくいん)
第七十五代天皇。母は待賢門院。父の鳥羽院により、弟・近衛帝に強制的に譲位させられ、これにより崇徳、鳥羽の対立は激化する。1156年鳥羽院の死をきっかけに保元の乱がおこり、左大臣藤原頼長とともに後白河帝を襲ったが敗れ、讃岐に流され、同地で、世を恨みながら没した。
待賢門院(たいけんもんいん)
藤原璋子。白河法皇に溺愛され、養父子を越えた関係と噂された。鳥羽院のもとに入内し、運命の子・崇徳幼帝即位と共に国母となったが、彼女の生涯は晴れることのない、侘しいものだったに違いない。せめてもの救いは歌の道で、西行らを友とし、出家の後、仁和寺で四十五歳で崩じた。
美福門院(びふくもんいん)
藤原得子。鳥羽院の寵姫で近衛帝の母。藤原忠通の養女・呈子を我が子同様に育て、末は近衛帝の皇后に、と考えていた争いは忠通の弟、頼長に押し切られて敗れた。美福門院の頼長に対する恨みは、我が子・近衛帝の夭折で頂点に達し、頼長を失脚に追い込む。
鳥羽院(とばいん)
第七十四代天皇。平安末の混乱期に当って政治の座にあった。宮廷内の内紛の主人公であり、子・崇徳天皇との不和が、その死後に保元の乱を引き起こす。その生涯は祖父・白河の仕打ちに対する復讐に終始したように見える。
木工助家貞(もくのすけいえさだ)
伊勢平氏の父祖伝来の郎党で、武家の家訓を守り、主従の礼を崩したことのない忠義者。
平治の乱前夜、熊野参詣の折、都で起ったクーデターで、武器を持たない清盛が思案に暮れている時、木工助は必要な武器のすべてを揃えて清盛の前に示す。木工助がいなければ、清盛はなかった、といっても過言ではない。
泰子(やすこ)
平忠盛の妻。清盛、経盛などの母。もと祗園女御と呼ばれた白拍子で、白河法皇の寵姫だった。法皇より忠盛に与えられ、清盛を産んだ。泰子は享楽的に本能のままに行動し、世の規範というものが当てはまらない。貧乏平家の忠盛に愛想をつかし、子供たちを残して家を出て行ってしまう。
平 清盛(青春時代)(たいらのきよもり)
平忠盛の嫡子。白河院の落胤説もある。母泰子に反発し、出生の秘密に悩む青年清盛は、まことにその辺にいる劣等感にさいなまれる若者と変りがない。母のわがままで、家計はまたたく間に窮し、叔父の家に借金の使いをする情けない青春。この頃、平時信の娘時子と結婚している。