吉松派若柳流 四代目家元 若柳旭甫 師籍四十五周年 記念舞踊公演2017.10.13

平成29年9月30日(土)、札幌市民芸術祭実行委員会主催・札幌市・(公財)札幌市芸術文化財団主催の四代目家元 若柳旭甫の師籍四十五周年 記念舞踊公演が会場である札幌市教育文化会館大ホールで催されました。

長唄「紀州道成寺」披露前に川本喜八郎作品人形アニメーション「道成寺」を上映しました。


長唄「紀州道成寺」は道成寺の鐘供養の日、一人の白拍子(清姫)が訪ねてきて供養のために舞を舞うものの、隙を見て鐘の中に飛び込んでしまう。やがて白拍子(清姫)は蛇体となって現れるが、僧たちの祈りによって日高川へ消えうせる。四代目家元 若柳旭甫が、小学生の時に観た川本作品「道成寺」と初のコラボレーションで新たな日本舞踊に挑戦をしたのである。

作品「道成寺」は、「今昔物語」の「安珍清姫」の伝説に材をとった妄執の物語を、川本が独自の解釈を加えて1976年に映像に置き換えた作品です。主人公を娘ではなく寡婦にすることで、男への執着を19分でドラマ化しています。髪を振り乱して僧を追う女の表情に凝結され、二種類の首(かしら)が様々なライティングによって表情を変える独特な世界観を形成した作品です。

お知らせ一覧へ戻る